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平成29年第5回定例会(第2日12月 6日)

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  1. 上郡町議会 2017-12-06
    平成29年第5回定例会(第2日12月 6日)


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    最終取得日: 2021-10-04
    平成29年第5回定例会(第2日12月 6日)             上郡町議会会議録  (第2日)  平成29年12月6日午前10時より上郡町議会会議場において平成29年第5回上郡町議会定例会を再開した。   1.開会日時  平成29年12月 6日  10時00分 2.出席議員は次のとおりである。       1番  松本じゅんいち      2番  本 林 宗 興       3番  木 村 公 男      4番  立 花 照 弘       5番  松 本 洋 一      6番  山 田   正       7番  田 渕 千 洋      8番  梅 田 修 作       9番  井 口まさのり     10番  山 本 守 一 3.欠席議員は次のとおりである。       な  し 4.本議会に出席した議会職員は次のとおりである。    議会事務局長     前 田 一 弘 5.地方自治法第121条の規定により、議長より会議事件説明のため出席を求められた者は次のとおりである。    町長         遠 山   寛     副町長     樫 村 孝 一    教育長        三 木 一 司     会計管理者   津 村 香代子    理事兼企画政策課長  宮 下 弘 毅     財政管理室長  前 川 武 彦
       総務課長       田 渕 幸 夫     税務課長    前 川 俊 也    危機管理監兼住民課長 塚 本 卓 宏     健康福祉課長  国 重 弘 和    国保介護支援室長   山 本 美穂子     産業振興課長  種 継   武    技監兼建設課長    茶 野 敏 彦     上下水道課長  河 本   洋    教育総務課長     深 澤 寿 信     教育推進課長  松 本 賢 一    総務課副課長     深 澤 寿 彦 6.会議事件は次のとおりである。 (1)一般質問 7.会議の大要は次のとおりである。 ○議長(山本守一君) 皆様、おはようございます。  ただいまの出席議員は10名であります。定足数に達しておりますので、これより定例会を再開いたします。  地方自治法第121条の規定により、町長をはじめ各関係課長の出席を求めております。  直ちに本日の会議を開きます。  昨日に引き続き、一般質問を行います。  通告3番、議席4番、立花照弘君に許可いたします。  立花照弘君。 ○4番(立花照弘君) 皆さん、おはようございます。4番議員の立花照弘でございます。ただいま議長より許可がありましたので、通告に基づき一般質問をさせていただきます。  質問の前に、一言申し上げます。先日、光都の播磨高原東小学校音楽発表会に行ってきました。生徒数は81名で、子どもたちが一生懸命練習した成果の発表で、とてもほほ笑ましい時間を過ごしました。そのときに、体育館にふるさとについての作文、詩がいろいろと掲示されていましたが、そのうちの1つに見とれてしまいました。内容は、「もしも私がもっと都会に住んでいたら、もっと便利に暮らせていたかもしれない。もしも私がもっと山奥に住んでいたら、もっと不便だったかもしれない。もしもはたくさんあるけれど、やっぱりここが私のふるさと」。この詩を読んで、これは私の仕事だ。私たちの仕事だと思いました。我々は地方創生や総合計画の実施に取り組んでいますが、子どもたちがこのような気持ちになってくれるようなふるさと上郡づくりをしたいと改めて感じました。私がここで格好よく話をしても、実際、絵を描き、実現をしてくださるのは執行者である遠山町長であり、職員の皆さんです。責任転嫁する気はありません。皆さん、一緒にやりましょう。  さて、本題に入ります。まず第1の質問です。町内には、河川や道路がありますが、その管理は国であったり、県や町がすべきものがあります。今回は、県が管理している河川や県道のことについて質問をいたします。国や県が管理するものについては、管理者が責任を持って管理いたします。また、町から国や県に対して問題点の報告や改善点の要望を出します。特に、県とはいろいろな事業で連携があり、県の指導や支援を受けての事業が多くあります。私は現状では大変うまくいっているなと感じています。  そのような中で、1つ、2つ質問をさせていただきます。まず第1は、町内を流れる県の管理である二級河川の鞍居川と高田川のことです。9月ごろに鞍居川と高田川の堆積土の撤去の予算がつき、着工することになったとの報告を受けていますが、その後の具体的な内容について報告をお願いします。  また、これ以外の河川の改修等について報告事項がありましたらあわせてお願いいたします。  第2は、県道5号線姫路上郡線のことですが、椿峠を上郡側に越えたところの急カーブのことです。この姫上線が今のように広くなってから30年は過ぎていると思いますが、椿峠の急カーブのところでたびたび事故が発生しております。急なカーブなのでスピードはあまり出ていないので、大きな事故は発生していませんが、開通当時からよく事故が発生しています。ガードレールは直しても直してもいつも壊れています。山側の側壁もいつもこすったり衝突した傷跡があります。  そこで私は事故の発生状況を調べてみました。相生警察にお伺いすると、手作業の調査ということで、ここ数年の状況を調べていただきました。平成26年、27年がそれぞれ1件、平成28年が4件、平成29年は10月末までで7件、うち2件は人身事故だったようです。私は今のような広い道になる前から、通勤道路として利用していましたが、姫上線の中で一番事故の多い地点です。この危険な箇所は誰が認識し、また県に対して安全性の確保のために要望を出すのでしょうか。このことについての町の考え方をお伺いします。  次に、大きな項目の2番目の質問です。上郡町の職員の人事評価制度実施状況と今後の方針についてです。この質問は、町が新しく人事評価制度を導入し、職員の皆さんの資質向上とさらなる業務に対する責任と積極的な取り組みによる、やりがいのある職場づくりを目指すものと大いに期待をしております。  人事評価制度については、国の指導もあるようですが、やらされるといったことではなく、積極的に取り組んでいただきたいと思って質問をいたします。もちろん私は、上郡町の職員の個人個人の能力や勤務状況を把握しているわけではございませんので、一般論として質問等を行いますので、御理解くださいますようお願いいたします。  民間では、かねてより人事評価とか人事考課とかで個人の能力や取り組みの成果について評価いたします。その結果によって、昇給や昇格に影響が出てきます。社員の皆さんの評価が給与や処遇に反映されることにより、組織の秩序や事業の成果を出すのが目的ですが、一方、評価されるほうも頑張りが評価されることによるやりがいが湧いてきます。  町職員にとっても、いくら頑張っても給料も処遇も同じでは意欲も湧いてこないと思います。ただ、今までになかったことを導入するわけですから、評価する側もされる側もなれるまでは大変だと思います。そこで、まずは人事評価制度実施における進捗状況をお伺いします。  2番目として、実施後、まだ時間が浅いので答えにくいかもしれませんが、効果と問題点があればお伺いいたします。  次に、3番目の質問として、近隣市町の実施状況についてお伺いいたします。  4番目といたしまして、今後の取り組み方針についてお伺いいたします。  以上、壇上での質問はこれで終わらせていただきますが、一問一答形式でお願いいたします。以後の再質問は指定された席で行います。 ○議長(山本守一君) 建設課長。 ○建設課長茶野敏彦君) それでは、最初の二級河川等にかかる事業について御回答申し上げます。県土木事務所に県事業の内容についてお聞きしましたところ、鞍居川につきましては、平成30年度において全体的な設計を見直すとお聞きしております。それに合わせて通常の堆積土も予想されますが、そういったことについて、今後30年度に計画してまいりたいという御回答でございました。  それと、高田川につきましては、堆積土の撤去については現在予定しておりますが、これについては地元と十分に協議しながら進めてまいりたいということでございまして、撤去が全て完了するということではないので御承知願いたいという回答でございましたので、よろしくお願いいたします。 ○議長(山本守一君) 立花君。 ○4番(立花照弘君) 鞍居川は30年度からということでお伺いしたのですが、高田川も今年度から着工するけれども、いつまでかというのはまだ県から発表がないということですか。 ○議長(山本守一君) 建設課長。 ○建設課長茶野敏彦君) それにつきましては、29年度に予定はしている。現在のところ、地元から要望も上がっているかと思います。そういったものについて、全てが撤去できるかどうかというのはまだ定かでないということでしたので、現在、撤去に向けて予定をしているということでございます。 ○議長(山本守一君) 立花君。 ○4番(立花照弘君) 地元等と相談しながらということもあったのですが、私もお聞きしているのは、竹が川に垂れ下がっているとか、木が川のほうに横たわっているという話も聞いているので、その辺はまた県と相談しながら進めていくという解釈でよろしいですか。 ○議長(山本守一君) 建設課長。 ○建設課長茶野敏彦君) これにつきましては、今月11日に地元と立ち上げると聞いておりますので、そういった中でそういうお話が出るのかなと認識しております。 ○議長(山本守一君) 立花君。 ○4番(立花照弘君) それでは、鞍居川ですが、既に工事が始まっているので、堆積土の撤去かなと思っておりましたら、あれは護岸工事だとお聞きしました。その内容についてお聞きしたいと思います。 ○議長(山本守一君) 建設課長。 ○建設課長茶野敏彦君) 鞍居川につきましては、先ほどの答弁のとおり平成30年に鞍居川全体を見直しするということで進んでいると聞いています。それの中で現在、工事を行っているライスセンター前につきましては、県道の兼用護岸であり、護岸が崩れていると県からお話がございまして、その護岸を先に直していきたいということでございまして、現在のところ平成30年3月末をめどに105メートルの区間を施工しているということでお聞きしております。 ○議長(山本守一君) 立花君。 ○4番(立花照弘君) わかりました。もう一つ、高田川でかなり水が出たときに、今の護岸の話が出たのですが、堤防がえぐられたり、危険な箇所があることは認識されていますか。また、堤防イコール町道となっているのですね。その辺の安全管理といった面からのお考えがあればお聞かせ願いたいと思います。 ○議長(山本守一君) 建設課長。 ○建設課長茶野敏彦君) 高田川の堤防がえぐれているというお話がございまして、この辺について県にもお聞きしたのですが、県は堆積土の要望は出ているので、それは認識している。堤防については、特にえぐれているという認識は今のところ持っていないという御回答でしたので、そういう箇所については地元等と話があったときにでもお教え願えたらという御返事でございました。  それと堤防の上に町道が兼用という形であるわけですが、町道部分については町で管理してまいりたいと思っております。 ○議長(山本守一君) 立花君。 ○4番(立花照弘君) 今えぐれているのではなしに、以前にえぐれたことがあるということです。例えば、町道の堤防がえぐれたりした場合、修繕はどこが行うようになりますか。 ○議長(山本守一君) 建設課長。 ○建設課長茶野敏彦君) 基本的に町道で災害申請を上げるか、河川で災害申請を上げるかという議論になろうかと思います。有利なほうで災害申請を上げさせていただくのかなと思っていまして、基本は道路側で災害を申請するほうが有利な面が多いので、通常は道路で災害申請をするという認識でございます。 ○議長(山本守一君) 立花君。 ○4番(立花照弘君) 今、修理されているのですが、狭くなって急になっているところで、以前から何回かえぐられたりして工事をしておるところがあるのです。その辺はよく注意していただいて、地元とも協議をしていただいて進めていただきたいと思います。  先ほども言いました県道のことですが、椿峠、地図を用意しております。皆さん、よく御存じだと思いますが、これが頂上のところです。頂上からこちらが上郡側、こちらが相生です。ここから峠を越えてずっと下り坂のこの急カーブです。この急カーブでよく事故を起こしているのです。これは先ほど言いましたように、どこが認識してどこがどういう対処をするのかというところについて、これは県道なので、あくまで県管理ということですが、町としてのお考えがあればお聞かせ願いたいと思います。 ○議長(山本守一君) 建設課長。 ○建設課長茶野敏彦君) 御質問の内容でございますが、おっしゃるとおり町としては道路管理者でないため認識は持っておりません。これにつきまして、県にも問い合わせをしましたが、県につきましては、スピードを出している車が多いのではないかという話の中で、段差舗装とか、そういったものでスピードを抑えるような工事もさせていただいているということでございまして、2車線の改良済みでもありますので、制限速度を守って走行していただけたらという認識ぐらいしかないということでございました。そういった形の中で、今後ということは今のところは考えていないということでございます。 ○議長(山本守一君) 立花君。 ○4番(立花照弘君) 先ほど壇上でも言いましたように、今の道路になってから35年ぐらいになりますかね。その前の細いときから私も通勤路ということで、すれ違えないような道も待機してすれ違ったりということで苦労しながら通った道が、非常に広い道になってきて非常に便利になっています。ただ、あそこの急カーブは事故が多い。カーブなので、スピードを落としますから、そんな大きな事故にはならないと思うのですが、カーブの認識がなかなか運転手さんにはわからないということで、事故が起きるのだと思うのです。そこで、何かあれば地元要望という話が出るのですが、この件について地元要望は出ているでしょうか。 ○議長(山本守一君) 建設課長。 ○建設課長茶野敏彦君) 地元要望という話でございますけれども、現在のところは地元からそういった要望は聞いてございません。今後の話の中で、県はそういったことについてはデリネーター等危険察知の対処はさせていただくという返事もいただいていますので、改修を行うという予定はない。しかしながら、デリネーター危険察知の方法についてはさせていただくという返事はいただいております。 ○議長(山本守一君) 立花君。 ○4番(立花照弘君) 地元要望は出ていないということですが、多分、地元の人は皆、そこが危険な箇所だという認識があるので、ここではスピードを落として注意しながら通っていると思うのです。地元以外の人、また町外の人、県外の人があそこを通ったときに、道がいいのに思わぬ急カーブになっているので、そういう対向車線にはみ出したり、慌ててハンドルを切ってガードレールや側壁にぶつかるという事故がたびたび起こっています。私は、県に認識もしてもらわないといけないと思うのですが、町としても危険回避、安全なまちづくりという意味で、県に要望をしていただきたいと思います。どうすればいいのかというのは専門家でないとなかなか判断がつかないと思いますけれども、私は真っすぐ陸橋のようなものをつくって、このカーブを真っすぐ走る。もしくはもっと言えば、この峠もかなり大きなトンネルを掘って安全に通行できるような、そういう形のものを町としても要望していただきたいと思います。そんなことで、これは要望というか意見でございます。  もう1つ、あわせて県道の話になりますと、町を挙げて要望いたしました県道赤穂佐伯線の拡幅のことです。それもいよいよ県としても採択していただいて、着工が決まったとお聞きしております。その後の詳しい内容がわかれば、報告願いたいと思います。 ○議長(山本守一君) 建設課長。 ○建設課長茶野敏彦君) 県道赤穂佐伯線につきましては、地元、町議会も含めて要望していただいた結果、拡幅という形で進めております。現在、詳細設計を終えて、用地測量という段階に来ております。地元と境界の確認をしていただいたということで、30年度に用地買収、31年には工事に着工していただけるとお聞きしております。皆さんが要望していただいたおかげで、こういった道路拡幅について採択があったということでございまして、これについては皆さんにお礼を申し上げたいと思っています。どうもありがとうございます。 ○議長(山本守一君) 立花君。 ○4番(立花照弘君) 30年度に設計なり土地買収ということですが、今お聞きしているのは向こうへ越えた有年側の境ぐらいまでやるということですが、それは30年度に完成予定をしているということでよろしいですか。 ○議長(山本守一君) 建設課長。 ○建設課長茶野敏彦君) 現実は、上郡町側から有年側のほうのゴルフの打ちっ放しぐらいまでを1つの区域として、30年度にそこまでの間を用地買収、31年には工事に着手されるということでございます。それが終わった段階で、今度有年側の拡幅について計画はしてまいりたいと県からお聞きしております。 ○議長(山本守一君) 立花君。 ○4番(立花照弘君) わかりました。課長も言われたように、赤穂佐伯線の拡幅については、町長以下、町を挙げて議会もそうですが、地元住民、長年にわたって要望していった成果が今回やっと出たのかなということで私も喜んでいるところでございます。  そこで、先ほどの椿峠の話にも戻るのですが、県に要望するとなれば、町、議会、地元ももちろんそうですが、住民の要望も県に上げていって、一日も早い安全の確保ということでお願いしたい。これは意見でございますが、そのように思います。  それでは続きまして、人事評価制度についてお答え願いたいと思います。 ○議長(山本守一君) 総務課長。 ○総務課長田渕幸夫君) 人事評価制度の実施の進捗状況という御質問でございます。人事評価制度につきましては、地方公務員法の改正によりまして、平成28年度から制度の導入が義務づけられております。現在、導入から2年目ということでございます。本町の人事評価制度は、評価期間内に発揮された能力や職務への取り組み姿勢、態度等を客観的な事実に基づき評価する能力評価、それと職員の業務目標の難易度、達成度等に基づき評価する業績評価の二本立ての評価となっております。そして、目標管理型の人事評価制度として実施しております。 ○議長(山本守一君) 立花君。 ○4番(立花照弘君) 人事評価制度の中で、職員の昇給なり、昇格に対する処遇反映はどのようになっていますでしょうか。 ○議長(山本守一君) 総務課長。 ○総務課長田渕幸夫君) 反映状況としましては、現在は勤勉手当と昇給につきましては決定して既に実施しております。昇任とか昇格につきましては、もう少し制度の定着状況というものを見きわめながら、今後、その反映方法を検討してまいりたいと考えております。 ○議長(山本守一君) 立花君。 ○4番(立花照弘君) 評価する者、また評価される者双方がやはり当初の目的を達成できるように、両方の職員教育が必要だと思うのですが、その辺の内容はどのようになっているでしょうか。 ○議長(山本守一君) 総務課長。 ○総務課長田渕幸夫君) 毎年4月に全職員対象人事評価の説明会を実施しております。人事評価につきましては、公平性というものが非常に大切になってきます。それが確保されていないと逆に職員のモチベーションの低下というものを招いてしまうということになってしまいます。  そのために、毎年11月に係長以上を対象としまして、評価者研修というものを実施しております。適切な評価のポイントとか、部下との面談方法といったものを研修しております。毎年そういった形で説明会、研修会を積み重ねることで、職員のやる気を引き出して、能力開発とか、人材育成につながる人事評価制度にしていきたいと考えております。 ○議長(山本守一君) 立花君。 ○4番(立花照弘君) 町職員の平均年齢はどのようになっているか、他市町との比較もわかれば教えていただきたい。 ○議長(山本守一君) 総務課長。 ○総務課長田渕幸夫君) 平成29年4月1日現在の数値でございます。一般行政職の数値でお答えさせていただきます。本町の平均年齢が40.1歳、県内市町の平均年齢が42.0歳となっておりまして、本町のほうが県内平均と比較して、約2歳低くなっております。 ○議長(山本守一君) 立花君。 ○4番(立花照弘君) 何でここで職員の平均年齢を聞いたかというと、私もいろいろ人に聞くのですが、その中で失礼な言い方になるかわかりませんが、年がいった人にはなかなか人事評価制度がすぐに定着して、そうだ、頑張ろうというのは難しいのかなと。ただ、そういう人事評価制度を導入することによって、若い人が非常にやる気を起こしてくる。やる気が出てくるということで、公務員の世界で評価するというのは非常に難しいようですが、やる気が湧いてくるという効果がありますという力強い話もお聞きしたので、今聞きますと、上郡町の職員は県内でも平均すると若いということなので、今からの期待する人材がたくさんいるということなので、町によって事情も違うので、町に合ったような人事制度にしてもらいたいと思います。  それと、2年目ということで、すぐに結論、問題点やよかった点を述べてくれというのは酷な質問かもわかりませんが、もし今の時点で問題点、効果というものがあれば教えていただきたいと思います。 ○議長(山本守一君) 総務課長
    総務課長田渕幸夫君) 2年目ということで難しい点ですが、先ほども申しましたように、本町の人事評価制度というのは目標管理型ということがありまして、これは4月に各課長が課の組織目標というのをつくります。その組織目標を設定しまして、それに向かって各職員が自分の個人の業務目標を設定するという形で、組織目標と関連づけた業務目標を設定するという形になっております。  したがって、各職員は組織目標を意識した業務遂行がしやすくなるようにという仕組みにはさせていただいております。その効果が出てくるのはこれからだと思いますが、そういう点が1点あります。  それからもう1つは、職員と部下との面談という形で、各職員と5月にはそういう目標設定のための期首面談というのをやります。8月には中間面談ということで、目標設定進捗状況を踏まえまして、目標の変更等がないかを含めて面談をして、それから最後2月から3月にかけまして期末面談ということで、評価の通知に合わせて、そういう面談の機会を実施しております。ですから、最低、年3回は部下との面談ということがありますので、上司と部下のコミュニケーションが図りやすいという環境づくりにはなっているのかと思います。  それから、問題点につきましては、評価の公平性というのが一番大切になってくると思います。これが公平にできるかできないかによって、せっかくいい制度であっても、モチベーションが上がらないということにもつながると思いますので、先ほど申しましたように、評価者研修というのを毎年積み重ねまして、主観ではなく事実に基づいた評価を徹底させるということで、地道な取り組みで精度を上げていきたいと考えております。 ○議長(山本守一君) 立花君。 ○4番(立花照弘君) 関連質問になるのですが、表彰制度がありますね。これについて最近の具体的な事例なりがあれば教えてください。 ○議長(山本守一君) 総務課長。 ○総務課長田渕幸夫君) 職員表彰制度につきましては、町政の推進のために推奨すべき業績とか、行為によった職員の功績をたたえまして、職員の勤務意欲の高揚と行政能率の推進を図ることを目的として制度をつくっております。近年の表彰状況につきましては、平成26年度がふるさとづくり応援寄附という関係で4組織5名、それから27年度につきましては、廃校備品の売り払いということで、そういう事業を含めまして4組織、28年度は介護予防・日常生活支援総合事業など1組織1名ということで、以上のような実施状況となっております。 ○議長(山本守一君) 立花君。 ○4番(立花照弘君) 29年度は今からですか。それともことしはないということですか。 ○議長(山本守一君) 総務課長。 ○総務課長田渕幸夫君) 29年度につきましては、先日、会議で決定しまして、1組織を予定しております。 ○議長(山本守一君) 立花君。 ○4番(立花照弘君) ありがとうございます。これも何でこんな質問をしたかというと、やはり今の人事評価制度とあわせて、職員さんのやりがいがあるというところを引き出す、そういう職場づくりをしてほしいという思いで質問をしたわけでございます。  それから、続いて3番目の質問ですが、近隣市町の実施状況についてお伺いいたします。近隣市町、制度の内容、実施時期は市町村によって違うのかといった、その辺がわかればお答え願いたいと思います。 ○議長(山本守一君) 総務課長。 ○総務課長田渕幸夫君) 28年4月現在の状況でございます。全国では89%の市町村が実施、県内では90%の市町が導入済みということで、おおむね9割の自治体が導入済みということになっております。制度の内容としましては、本町は目標管理型の人事評価制度ということで申し上げましたけれども、同じような状況で目標管理型を導入しておりますのが、28年度4月現在で全国では82の市町村、それから兵庫県内では78の市町ということで、おおむね8割が目標管理型を採用しているということでございます。  実施時期につきましては、各市町ばらばらでございますが、おおむね市とか、比較的規模の多い町というものが比較的早くから導入しているような傾向がございます。 ○議長(山本守一君) 立花君。 ○4番(立花照弘君) 気になります近隣の町の実施状況がわかればお伺いいたします。 ○議長(山本守一君) 総務課長。 ○総務課長田渕幸夫君) 近隣の町も28年度から、これは法律によって義務づけられるということで、おおむねほとんどの市町が導入済みということでございます。 ○議長(山本守一君) 立花君。 ○4番(立花照弘君) これも先ほど言いましたように、上郡町は上郡町の職員の風土というものがあるので、他市町にとらわれず、上郡町らしい制度をつくっていっていただきたいと願っております。  最後になりますが、今後の取り組み方針ということで、これは町長に対してお伺いしたいと思います。もちろん継続をされると思いますが、今後に向けた方針やお考えがあればお伺いいたします。 ○議長(山本守一君) 町長。 ○町長(遠山 寛君) 人口減少の中で、定員適正化計画に基づきまして、仕事量が減らない中で職員数を減少させていかなくてはならないということで、非常に困難な仕事だと考えております。そうした中、個々の職員には困難な課題を解決する能力と高い業績を上げることが従来以上に求められているのじゃないかというように感じております。  人事評価制度を的確に適用することによりまして、職員がその職務を遂行するに当たり、発揮した能力や上げた業績を公平公正に把握し、職員の主体的な職務の遂行や、より高い能力を持った職員の育成につなげていきたいと考えております。  先ほど議員が申されましたように、やりがいのある職場づくりが最も重要だと考えておりまして、その達成に努めてまいりたいと思います。 ○議長(山本守一君) 立花君。 ○4番(立花照弘君) 最後に意見として述べさせていただきます。人事評価、考課というのは非常に難しい。私もそういう組織の中で最初は評価されるほうで、不平不満があったり、それが評価するほうになると、非常に悩んでしまう。評価するよりされるほうが気が楽だという思いもしたことがありますが、やりがいのある仕事という意味からいえば、当然あってしかるべき。またやりがいが湧いてくるのじゃないかと思います。  その中で、前にも一度言ったことがありますが、あるまちおこしの先生から、「上郡町は合併しなかったことによるハンディがある」とお聞きしたことがあります。合併した市町では、職員間の競争なり、ライバル意識なり、またすぐれた職員のまねをするといったことで、非常に合併効果がその辺では出るのかという思いがしております。ただ、上郡町も合併しなかった。これは今さら云々言っても仕方ないことですが、合併しなかったということの中で職員さんがそれなりの能力を発揮していただいて、よりよいまちづくりに取り組んでいただきたいと思います。これは最後の意見ということでお聞き願いたいと思います。  以上で、質問を終わります。 ○議長(山本守一君) 通告3番、議席4番、立花照弘君の一般質問は終わりました。  ここで暫時休憩いたします。再開は10時55分。      (10時37分)              休           憩 ○議長(山本守一君) 再開いたします。            (10時55分)  休憩前に引き続き、一般質問を行います。  通告4番、議席1番、松本じゅんいち君に許可いたします。  松本じゅんいち君。 ○1番(松本じゅんいち君) 皆さん、おはようございます。1番議員の松本じゅんいちです。議長の許可がございましたので、通告に基づき質問を行います。  今回、私の質問は大きく分けて1番、産廃処分場計画について。2番、豪雨災害についてであります。まず、産廃計画については、赤穂市民をはじめ、上郡町内でも深刻な問題として受けとめ、敏感に捉えられています。先日には、産廃について推進と反対両者の上申書が町長と町議会議長に提出されました。その後、さらに産廃反対の請願書が2通と産廃推進の請願書が1通提出されました。  質問内容を理解していただくため、その背景や経過説明を述べさせていただきます。  表立って産廃計画を進めている企業は東洋開発工業所になっています。実際の管理運営は大栄環境が行うことになっています。この産廃企業は全市を挙げて産廃計画を拒否している赤穂市に頻繁に出入りし、産業の説明会の開催を呼びかけていることが伝わってきます。産廃の計画場所は赤穂市西有年の山林です。東洋開発工業所と関連企業が地続きでこの広大な山林を所有しています。建設を認めてしまうと、とんでもない広大な山林が開発され、産廃処分場が連続してできる可能性を秘めています。  昭和51年ごろ、この山林には産廃処分場計画が、また平成元年にはサーキット場の計画が持ち上がりました。梨ヶ原住民は将来に汚点を残してはならないと断固反対しました。産廃処分場計画は自然を壊す、豪雨災害を招く、農業用水を汚染する、風評被害の心配など、またサーキット場については今述べた反対理由のほか、轟音や交通渋滞を招くなどを心配し、計画を断念させた歴史があります。今回の産廃業者は、その経過を承知の上で購入したことは明らかです。なぜなら、土地を購入した土地ブローカーの担当者が今の産廃企業の幹部だからです。山林を購入した当時は梨ヶ原地区に出入りし、林地境界に立ち会いしてほしいとの要望がありましたが、現在の産廃処分場計画の話は一切口に出すことはありませんでした。  ところが6年前の平成23年に、地元梨ヶ原自治会に突然、産廃処分場計画が提示され、協力を求めてきました。しかし、梨ヶ原自治会は船坂連合自治会の皆さんの協力を得て、建設反対署名1,284名を集め、県知事に提出し、計画撤回をかなえることができました。ところが、今から3年前の平成26年4月から現在の自治会長になって以降、産廃推進に一気にかじを切り始め、現在の自体を招いてきました。産廃処分場を建設することは山林の樹木を伐採し、山地を切り開くことになり、昭和49年、51年の豪雨災害の苦しい経験を経た住民の中には、その危険性を察知し、豪雨対策をとるように業者に迫ってきました。業者は、河川の両側のかさを上げることなどを約束していますが、その回答はいまだ住民に明らかにされていません。仮に両岸をかさ上げした場合、日常、河川を横断する住民には不便を強いることになり、納得できるものではありません。  河川対策の約束を住民に明らかにしないまま、平成27年12月、今から2年前に産廃推進の同意書を自治会長が業者と結んだことが明らかになりました。その同意書の内容は、自治会総会で開示することを決定したにもかかわらず、住民に一切明らかにしようとしません。どんな内容の同意書になっているのでしょうか。  自然を一旦壊すと、完全復旧するにははかり知れない年月がかかります。また、同計画時の対面、反対側の山側ですが、そこには播磨自然高原という別荘地の集落が存在します。ここには、ついの住みかとして移住し、永住する人たちがふえています。この人たちは、自然豊かな上郡町を求めて選んでくれました。この人たちは豊かな自然や清流千種川と素朴な住民の心にほれ込んで選んでくれたといいます。移住してくれた人たちや生まれ育った町民は、お金にかえがたい上郡町の商品を買ったのです。上郡町には大企業や強大な遊興施設はありません。豊かな自然という商品を購入して選んでくれているのです。  以上の経過と現状を踏まえ、町長に質問いたします。産廃計画はこの豊かな自然を破壊することになります。自然の大切さをみずから高らかに宣言している町長は、心底から理解されているのでしょうか。現状と将来にわたって取り組む町の基本方針を示した5カ年計画の全戸配布の資料には、上郡町の根幹には、豊かな自然云々を守り育てることとなっています。上郡町の憲法である上郡憲章にも豊かな自然云々をうたっています。  次に、日本を震撼させた御嵩町の産廃事件について当時の様子をお話しし、産廃についての町長のお気持ちをお伺いします。御嵩町の町長、柳川喜郎さんはNHKに入社、社会部記者、警察記者の経験、海外特派員や解説委員などを務め、筆を職業、真実を伝えることを生業にしていた人で、この事件を生々しく詳しく伝えています。21年前の1996年10月30日、御嵩町の柳川喜郎町長は暴漢に襲われました。頭がザクロのように割れて、上半身は傷だらけ、右手骨折、頭蓋骨骨折。当時、とっさに逃げた町長は、死は免れたものの一時は危篤状態だったとのことです。  翌日の新聞は、「産廃へ慎重姿勢に反発。産廃反対運動に衝撃」など、紙面に大きな見出しが躍りました。柳川町長は人口2万人の町が東洋一という巨大産廃処分場を受け入れるかどうか、慎重姿勢を示し、県知事には計画の一時凍結を要望していました。そんなときの襲撃事件です。産廃業はもうかる商売であり、産廃運搬の中間処理、最終処分場はまるで打ち出の小づちのように金が湧いてくる仕事だと述べています。最終処分業ほど利益率が高い業績はそうないと言われています。産廃施設建設計画に関しては、推進派の頂点は産廃業者であり、その利権には右翼団体、暴力団、一部地域住民にも及び、これらの関係は非常に複雑に入り乱れ、一般常識でははかり知れない人と物、金が動いていると述べています。  こんな中で起きた盗聴事件については犯人は明らかになりましたが、襲撃事件の犯人はいまだ検挙されていないそうです。この産廃業者には、警察署長経験者や元警察幹部が入っていたとのことです。  当時の町長は、産廃処分場を受け入れるかどうか、慎重な姿勢を示しました。産廃処分場の水処理などが将来にわたり万全にできるか保障はない。計画を町民にしっかり知ってもらう。処分場計画への不安感、不信感があり、町民の理解こそ一番の姿勢だと貫きました。計画の処分場は何百万人、あるいは何千万人の産業廃棄物が人口2万人の御嵩町に押しつけられているのです。しかも水源地になる地域に押しつけられるようにしています。多くの住民が危惧し、反発しているこの問題を極めて慎重に対応するのは当然のことでありました。大量の産業廃棄物が谷を埋め尽くし、その上を土で覆い隠されてしまいますが、地下には産業廃棄物は永久に残る。年月がたつと地中の廃棄物に含まれる多様な化学物質が複合的に反応して、新しい有害物質を生む可能性はないのか。処分場の遮水シート1.5ミリメートルが果たして何年耐えられるのか。地下の廃棄物が将来どのように変化するのか、化学的に予測は難しい。私たちの時代に残した産廃物を未来の子どもたちにつけを回すのは何としても避けたい。御嵩町長は町民の中に入り、町長の考えや情報を公開し、町民に理解してもらうことを徹底し、産廃建設の諾否を住民運動にかけたのです。  しかし、その間、県は住民投票の前に処分場の建設を前提とした調停案なるものを出し、県の職員を町内に派遣し、説明会を開き、町民に激しいゆさぶりをかけたのです。こんな緊迫した町内情勢の中で、柳川町長のその前の町長が町民に産廃計画の詳細を公開せず、進めてきたことに町民は怒りを結集し、住民投票によって産廃阻止をかち得ることができたのです。建設反対が79.6%に達し、町民が金より命を選択した瞬間です。  続いて、2番目の大きな質問に入ります。  9月定例会でも一般質問を行いましたが、引き続き関連質問をいたします。9月以降でハード面に具体的な進展はありましたか。また、ソフト面ではいかがでしたでしょうか。さらに、11月に上郡町・船坂地区合同防災訓練が行われましたが、非常に有意義であったと評価しています。しかし、反省点もあったのではないでしょうか。評価と反省点を踏まえ、教訓として今後、どのように生かすのかお伺いします。  以下の質問は指定席にてさせていただきます。 ○議長(山本守一君) 町長。 ○町長(遠山 寛君) まず、御丁寧な説明をありがとうございます。最初の、計画は町民憲章などの基本方針に矛盾しないかということについてお答えさせていただきます。  今のところ、計画の内容が示されていない状況で矛盾するかどうかの判断をすることはできないと考えます。 ○議長(山本守一君) 松本君。 ○1番(松本じゅんいち君) 町長、今まで反対の人たちがお願いの書類を持っていったことがあると思いますが、それ以降、今のお話ではちょっと他人事のように感じるのですが、いかがですか。 ○議長(山本守一君) 町長。 ○町長(遠山 寛君) 今発言させていただいたのは、事業者からの具体的な計画が我々の目にまだ触れていないということであります。 ○議長(山本守一君) 松本君。 ○1番(松本じゅんいち君) 触れていないから、それで次に進まなくていいのですか。 ○議長(山本守一君) 町長。 ○町長(遠山 寛君) 基本的に、我々の仕事は計画書が出た段階で対応すべきだと考えておりまして、事前に対応はしにくいと考えております。 ○議長(山本守一君) 松本君。 ○1番(松本じゅんいち君) 素人で申しわけないのですが、それは私たちには泥棒が入ってから対策すると言っているように感じるのですが、いかがですか。 ○議長(山本守一君) 町長。 ○町長(遠山 寛君) 行政はいろいろな法律で縛られておりまして、こういった産廃の問題につきましてもきちんとした手順があります。我々が対応するのもその手順どおりにやらせていただきたいと思います。 ○議長(山本守一君) 松本君。 ○1番(松本じゅんいち君) この手順とかいう前にすることがたくさんあると思うのです。やはり情報を集めてきて、これが将来どういう方向になるのか。法律がどういう形になっているのか。いよいよ出てきた場合は、何を頭に入れて対策していかなければならないのか。そのあたりが絶対必要だと思うのです。それが今のお話では、私たちに伝わってきません。いかがですか。 ○議長(山本守一君) 町長。 ○町長(遠山 寛君) 第5次の総合計画並びに町民憲章の話も出ましたが、我々にとって安全安心を守るのが一番の業務だと考えておりまして、決して皆さんの意向と反するようなことをしたいとは考えておりません。ただ、行政のトップになったときに、判断するのに資料が何もそろわないうちにできないというお話はさせていただいたと思います。 ○議長(山本守一君) 松本君。 ○1番(松本じゅんいち君) そうしたら、どういう場所に計画があるのか、どういう規模か、どんなものを捨てるのかということはそれなりに調べられたことはございますか。 ○議長(山本守一君) 町長。 ○町長(遠山 寛君) 我々、上郡町でも最終処分場を町内に置いております。そういったことも法律にのっとってきちっとやるのが我々の仕事だと考えておりまして、そこはできるだけ後に残らないように、子どもたちに害の残らないような対策は町としてはとっております。 ○議長(山本守一君) 松本君。 ○1番(松本じゅんいち君) 今いいことをお聞きしましたが、将来の子どもたちに絶対問題のないようなことを基本にやるというお考えをおっしゃられたのですか。 ○議長(山本守一君) 町長。 ○町長(遠山 寛君) 最初に戻りますが、具体的なことの話し合いをしないと、なかなか感情論ではこういう問題は片づけられないと考えております。いろいろな資料をもらって、我々が判断すべき問題じゃないのです。県当局が認可の権限を持っておりまして、私どもはそれに対して意見を述べる立場にあります。だから皆さんと一緒になって、同じ問題を追求していきたいとは思いますが、その際に、感情論ではなくて、具体的なことで話し合いを持っていければと思っております。 ○議長(山本守一君) 松本君。 ○1番(松本じゅんいち君) ちょっと調べる気になったら、こういう事業計画書が出ているのです。業者が24年につくっているのです。25年には大手の会社がつくったのだろうと思います。その大手の会社が明くる年、2つ並べてつくって、これが私たちの前に出てきました。調べたらわかるんです。そしてこの中には、どこに産廃場ができるのか。どんなコースを通っていくのか。ここには地図まで書いて地番まであるんです。ここまで出ているのです。これは今まで大栄環境と東洋開発が有年とかいろいろなところでパワーポイントで説明もしています。こんな資料も出ています。これで知らない、わからない、存ぜぬでいいと思いますか。片一方ではどんどん進んでいるのですよ。 ○議長(山本守一君) 町長。 ○町長(遠山 寛君) 何年前でしたか、私の部屋に議員を先頭に計画を持ってこられました。そのときにも計画地域と規模というのは聞いておりますが、それは正式な書類ではなくて、我々はきちんとした書類が上がった段階で意見を述べたいと思います。 ○議長(山本守一君) 松本君。 ○1番(松本じゅんいち君) 意見を述べる前に調べることはできるはずです。ほかの市町村のこういう実例もあります。調べる気になったらどんどん調べられるはずです。それで、町民の方とか、そして町長がどこまで覚悟して、どう取り組まなければならないかということが頭の中で具体的に整理できていくはずです。お話を聞いた中では、出てきてから考えます。それでは、町民や赤穂の人たちが心配するのは当たり前ではありませんか。町長、首長こそ一番はっきりした考え方が望まれているのですよ。いかがですか。 ○議長(山本守一君) 町長。 ○町長(遠山 寛君) 繰り返しで申しわけないのですが、我々は最初に議員が話されましたように、町民の安全安心を守るのが一番の業務だと考えておりますから、決して害になるようなことを認める意識はありません。ただ、それが害になるかどうかという判断基準を我々は持っていないという話をしているのです。 ○議長(山本守一君) 松本君。 ○1番(松本じゅんいち君) その判断基準を持っていないというのが私たちには情けないのです。もっと勉強してほしいのです。その一つの基準が総合計画とか、上郡憲章でもうたわれているように、自然を守るということが大前提になっています。そうじゃないですか。これが大前提ですか。いかがですか。 ○議長(山本守一君) 町長。 ○町長(遠山 寛君) 先ほど話しましたように、町内でも施設を持っております。岩木の最終処分場、これも水質検査をして、跡地利用をできないかどうかというところをやっておりますし、現状、下栗原でも最終処分場で町として害を残さないような努力はしております。今度の産廃業者につきましても、我々については権限がないという話を何遍もさせていただきますが、ただ、議員がおっしゃっております赤穂市との話も担当者の間では情報を共有して進めていることは事実であります。 ○議長(山本守一君) 松本君。 ○1番(松本じゅんいち君) この計画は岩木とか、下栗原の一般廃棄物の規模とか、内容が違います。そういう甘い考え方で取り組まれるということに私たちは非常に不愉快な気持ちになります。ということは、一旦反対、あるいは町民が心配して不安を持っている。また、請願書まで連合自治会の方々が出している。こういった町民の皆さんの思いと、そして今回の計画の規模、そのあたりがわかっていない、調べようとされていないように感じます。町長の今までの答えは、どうもそのときの成り行きしか感じられません。もっと厳しい、激しい覚悟が必要ではないですか。調べたらどういう問題が起きるかということは計画が出されていなくても、こういう計画が実際に進んでいるところなどを見ても、町なりに事前に把握できるはずです。吉永町でもこういう問題がありました。将来を見据えて、どういう道筋でするかということが全く私には伝わってきません。いかがですか。伝わってきません。 ○議長(山本守一君) 町長。 ○町長(遠山 寛君) まず、1点申し上げさせてください。先日の台風18号で時間雨量が100ミリ足らずの雨で安室川が決壊する寸前までいきました。それが今度の開発によってどうなるかということに関して、我々は非常に大きな関心を持っております。そういったことを我々は具体的に示して業者と話し合いをしたいと考えております。ただ、それを我々がトップになってやるべきことではないと感じておりまして、我々が県から諮問を受けたときにはそういった事実関係をもって話をしていきたいと考えております。
    ○議長(山本守一君) 松本君。 ○1番(松本じゅんいち君) 今いいお答えをいただきました。8月の台風のときに町内で一番雨が降ったのは、この産廃処分場が計画されている梨ヶ原でした。これは町内で時間雨量で一番大量に雨が降ったのですが、それを念頭に置いて考えたいという1つのいい考え方だと思います。私はそういったことをどこまで進んで調べているのか。計画が出ないとわからない。そういうことが前提のように聞こえるのです。そして、この美しい緑、恵まれた自然とうたっている。これは例えば、家庭の中の小さな範囲で考えてみますと、人は家へ帰ってこそゆっくり自分自身が取り戻せて、人間に戻ってくる場所だと思います。その上にはお風呂があるし、台所があるし、お布団があるし、そして何かがあってもゆっくり休める。これが上郡町とした場合、美しい緑を守る覚悟をして続ける、育てていく。これが上郡町の家庭の中にとって一番大事なことだと思うのです。その家庭の中の一番大事なのが自然だと思うのです。今さっきも演台でお話しさせてもらいましたが、自然を守るということ。その自然を地元に住んでいる人たちが上郡町はいいということ。それから、別荘地に来たり、他府県から上郡町に来た人たちがその自然とか、豊かな美しい千種川、これを求めてきているわけです。  産廃処分場計画は小さなものではありません。相当なものです。他府県とかほかの計画から比較してもらっても、いかに大きいかということがわかります。そういう産廃場をつくるということは上郡町の商品を自分でつぶしてしまうということになると思うのですが、いかがですか。 ○議長(山本守一君) 町長。 ○町長(遠山 寛君) 私どもが一番与えられている仕事の中で、人口減少問題があります。そういった対策につきましても、豊かな自然を守ることは一番重要な使命だと考えております。ただ、先ほどから申していますように、我々が先頭に立ってこの問題に取り組むことは難しいというように自分では考えておりまして、できれば皆さんと一緒に、我々が先頭ではなしに、皆さんが引っ張っていく中で後からついていけたらいいと考えております。ただ、その中でぜひともお願いしたいのは、感情論じゃなしに、具体的な相手方にも伝わる言葉で話をしていかないとだめだと感じておりまして、先ほどの台風18号の話をさせていただいたのも、具体的な話を相手にぶつけるのが一番重要だと考えて発言させていただきました。  だから、決して上郡町の自然をないがしろにするようなことは考えてはおりません。 ○議長(山本守一君) 松本君。 ○1番(松本じゅんいち君) 今の話はわかりました。豪雨のことで河川につながるお話がされました。例えば、やはり計画を持ってこられたときには、どんな形、どういう構造といった具体的なことをまず自分なりに調べていく必要があると思うのです。今さっき町長が、安室川の決壊のことをお話しされました。大雨が降ったらどうなるか。産廃ができた場合、それがどうつながるか。そういったことが大事だと思うのです。  例えば、産廃処分場の下には、1.5ミリの遮水シートを敷くことになっています。1.5ミリといえば、この程度の厚さです。この程度の厚さ2枚、もちろんこの間に緩衝材が入ります。この上に今回、計画している場所はおよそ100何十メートルの落差があります。恐らく下から上までごみを重ね上げると、100メートル近い高さになるのではないかと思います。  下栗原にある一般廃棄物の処分場も1.5ミリのシートが使われていると言われています。あそこの深さははるかに浅い。今回の計画している場所と比較しても全然シートに受ける力は違います。単純に計算してみると、1メートルの面積の上に200トン近い重量が最終的にはかかってくるのではないかと想像できます。60キロの人間をそれに換算した場合、3,300人ほどの人が1メートルの面積のところに積み重なるということになるのです。こういうことが計算できるわけです。  しかし、業者の説明では絶対破れません。法律に従って問題ありませんと盛んに言っているのです。こういったことを事前にキャッチして、自分なりに調査し、何をどう対応していくかということを事前に、町長、あるいは行政の担当者の方々がしっかりつかむということが大事ではないですか。それをはっきり持っていなければ、相手のつぼにはまってしまいます。いかがですか。こういう詳しいことをそれぞれ把握していくことは、それなりにできるはずです。 ○議長(山本守一君) 町長。 ○町長(遠山 寛君) 基本的に先ほどから言っていますように、具体的にそういった数字が出てきたときに、県当局と話をする場ができると思うのです。特に、計画書が具体的に上がった場合に、先ほど言われた数値の裏づけをやるために、県のほうも学識経験者を入れて、検討会を開くと思います。我々のところでそういう判断を前もってやることはできないと考えております。 ○議長(山本守一君) 松本君。 ○1番(松本じゅんいち君) 町長は行政の立場として言われているのですが、一般市民の人たちにとっては、法律以上にいろいろなことを心配しているわけです。法律が全てをクリア、私たちを守ってくれているとは思っていない。そういう心配を持っています。  例えば、ちょっと前の卑近な例の話ですが、酒を飲んだ男の運転手が子ども3人を連れた夫婦の車にぶつかって、子ども3人が死んだという事件は御存じだと思います。それによって、飲酒運転が厳しい法律に改正されました。ということは、事実はどんどん進んでいるということです。例えば、SNSで9人の女性とか男性が殺されているといいます。事実はどんどん進んでいる。法律以上にどんどん進んでいる。そういった気構えを持って取り組んでもらっているかどうかです。いかがですか。 ○議長(山本守一君) 町長。 ○町長(遠山 寛君) 話がよそへ行ってしまったんですが、一番はじめの僕の考え方の根幹にあるのは、自分がつくった第5次総合計画、豊かな自然を守りたい。これは根幹にあります。守る方法についても、皆さんと一緒に考えてやりたいということも同じなんです。だからそこは今回の産廃の問題につきましても、当初にお話ししましたように、まだ我々が協議に参加できるレベルに来ていないということを最初からお伝えさせていただいておるのです。真剣に考えて、我々も取り組んでいきたいと思います。 ○議長(山本守一君) 松本君。 ○1番(松本じゅんいち君) あまり先々のことということでしつこく質問するのはちょっと気が引けていますが、町長は、第5次総合計画に豊かな緑、それから清流千種川ということをうたっています。これが私は上郡町の商品だと思います。このことを肝に銘じてもらいたいというのと、さらに2015年、2年前には山野里でひょうご森のまつりということを開かれています。それによると、やはり町長は緑こそ非常に大事だというすばらしいことを書いておられます。「つなごう次代へ豊かな自然〜みんなで守ろう水と森」とうたっています。この考えに変わりはございませんか。 ○議長(山本守一君) 町長。 ○町長(遠山 寛君) そのフレーズを考えたのは自分でありまして、そのとおりであります。 ○議長(山本守一君) 松本君。 ○1番(松本じゅんいち君) それともう1点、これも町長に対する新聞にまつわるお話ですが、先日、上郡町の5つの連合自治会の方が請願書を持っていかれたときの神戸新聞の記事には、町長が住民と業者が一緒に意見を述べられるような協議会をつくりたいと述べていたと報道していました。ところがまた先週の土曜日に、別の地方新聞を見たところによると、町長がお話しされたような、県にはそういう相談はなかった。そしてまたそういう協議会は計画していないということが書かれて、町長は住民に迷惑をかけたと言っていますが、このあたりをもう少し詳しくお聞かせ願いたいのです。 ○議長(山本守一君) 町長。 ○町長(遠山 寛君) まず、神戸新聞に書かれた協議会については、県に取り下げさせていただきました。私の本音は、先ほどから述べていますように、お互いがきちんとした数字で話ができる場を設けてやるのが一番正しいと個人的には思っております。ただし、行政の中にはいろいろな仕組みがありまして、その中でそういった組織の立ち上げがないと、まず学識経験者による意見聴取がある。その学識経験者の意見聴取に対して、県、住民から出た意見について業者から返答してもらえるという仕組みが我々は勉強不足で認識していなかったということでありまして、業者と住民の間の中での話し合いを重視する考え方には変わりはありません。 ○議長(山本守一君) 松本君。 ○1番(松本じゅんいち君) 今までの話で、町長は住民の立場、あるいは自然を守るということを念頭にやりますと聞いてきたように思うのですが、今の話を聞くと、またちょっと後戻りしたような感じを受けます。ということは、法律とか、そういう仕組みの枠の中で進めるという考え方等が前提になっているように思います。それもそうでしょう。しかし、住民が一番心配なのは、想定外のことが必ず起きるであろう。それが心配ですよというこの思い、この不信感を一番心配している。その思いが今まで答えていただいた町長の答えと、新聞の記事でお答えされたのでは、要するに学識経験者に委ねるという形で、その判断に従ってやるという、どちらかというと後手というような考え方に聞こえるのですが、いかがですか。 ○議長(山本守一君) 町長。 ○町長(遠山 寛君) 私はそれは後手だとは考えておりません。現在、福浦地区で出ておる産廃の問題につきましても、同じ組織が立ち上がって、住民からたくさんの意見が出ておる。それに対して業者が返答を全くできていない状態で、とまっておるとお聞きしております。その手段が間違いだとは思っておりません。 ○議長(山本守一君) 松本君。 ○1番(松本じゅんいち君) 福浦の場合でも、こんな分厚い本、業者から出てきた資料を町民とか市民の皆さん、関係住民の皆さんたちに、これを見て何か問題はありますか、問題があれば出してくださいとなるのです。それを一般市民の人たちがどれだけ理解できるか、そして反論できるかというのは非常に難しいのです。そんな簡単な内容じゃありません。したがって、それを住民の人たちも勉強しなければならないのですが、町長たちが前もって何が問題かということをしっかりするということも非常に大事ではないかと盛んに言っているのです。具体的に出てくる以前に、細かな科学的、物理的なことを出してきたその資料を一般市民が受けとめなさい。45日間の間に意見があったら出しなさい。これは大変な努力と苦労が要るのです。お金もないし、知識人もいません。それをやらなければならないのです。そこまで行ってしまうと、大変な苦労になるのですが、そのあたりの経過とか取り組みは御存じですか。 ○議長(山本守一君) 町長。 ○町長(遠山 寛君) 今言われた内容については承知しておりません。 ○議長(山本守一君) 松本君。 ○1番(松本じゅんいち君) そのあたりが非常に大事だということを私は盛んに言っているわけです。出てきてから考えますでは間に合わない。期限を切られてしまうような中で、一般市民はそれを反論することになるのですが、非常に苦しいのです。ですから、知らないということを前提に、あるいは計画が出るまではっきりと意思が示せないということでは、町民、住民が納得できない。安心できない。危惧だけが残るわけです。そのあたりがまだ今、述べた考え方では私には伝わってきません。 ○議長(山本守一君) 町長。 ○町長(遠山 寛君) 繰り返しになります。我々の立場として、安心安全が一番大事な仕事だと考えております。今回の件につきましては、私が先頭に立って反対に回ることはできにくい問題だと考えておる。そういう立場です。 ○議長(山本守一君) 松本君。 ○1番(松本じゅんいち君) 表面に出てくれとは私も言っていません。どのようになっていくか、何が問題なのか、住民とか市民が何が心配になっていくのか。そのあたりを町長がみずから表に立たなくても、もっときっちり検討や研究をしてほしいわけです。それが伝わることが町民や一般市民の安心につながります。赤穂市民は上郡町がつくった産廃によって運命が決められてしまうことにもなるわけです。それほど重要な問題です。計画が出てきて具体的になってから、学識経験者に聞いて判断を仰ぐということでは遅いと思います。ですから、私は何遍も言いますが、町民や一般市民の人たちが今抱えている危惧を払拭できるような、その考え方を町長から聞きたいというのが私の質問です。 ○議長(山本守一君) 松本議員、2番目の豪雨災害対策についての質問はよろしいのですか。 ○1番(松本じゅんいち君) これは次回にさせていただきます。 ○議長(山本守一君) 松本君。 ○1番(松本じゅんいち君) 町長、もう一度、最後の決意。町民や一般市民が払拭できるように話を最後に述べてください。 ○議長(山本守一君) 町長。 ○町長(遠山 寛君) 一番初めに申し上げましたとおり、我々が動くのにはきちっとした計画書が届いてからというのが1つの前提になっております。事前に勉強していないと言われましたけれども、結構いろいろなところから情報は聞いております。そういった中での判断は、先ほどから言っていますように、我々にとって町民の安全安心を守ることが一番ですから、それを害するようなことについて賛成することはできません。ただ、それを自分が先頭に立って言える立場ではないということは理解していただきたいと思います。 ○議長(山本守一君) 松本君。 ○1番(松本じゅんいち君) 以上で、質問を終わります。 ○議長(山本守一君) 通告4番、議席1番、松本じゅんいち君の一般質問は終わりました。  ここで暫時休憩いたします。再開は午後1時。        (11時50分)              休           憩 ○議長(山本守一君) 再開いたします。            (13時00分)  休憩前に引き続き、一般質問を行います。  通告5番、議席5番、松本洋一君に許可いたします。  松本洋一君。 ○5番(松本洋一君) 皆さん、こんにちは。5番議員の松本洋一です。ただいま議長より許可がありましたので、通告に基づき一般質問をさせていただきます。  上郡町は平成29年3月末時点で高齢者人口は5,430人、高齢化率35.1%になっております。うち、ひとり暮らしの高齢者は659人になっています。ひとり暮らしの高齢者の方が安心して生活できるために、何かあればすぐに連絡ができる緊急通報システムがあります。現在、緊急通報装置を貸与されている高齢者の方は109人いると聞いております。この緊急通報システムについてお伺いします。  問1、利用者の方が緊急通報を利用すれば、どこが通報を受けてどのように対応されるのですか。  問2、病気などの通報を受けたときは、ナースの方が対応できるようになっているのでしょうか。  問3、緊急通報装置貸与者の109人の方は介護認定を受けて、認定者となられている方なのでしょうか。  問4、民生委員の方、またはケアマネジャーによる月1回ぐらいの貸与者への訪問はあるのでしょうか。  壇上での質問は以上でございます。回答は一問一答でお願いします。再質問は指定された席よりいたします。 ○議長(山本守一君) 健康福祉課長。 ○健康福祉課長(国重弘和君) まず1点目、どこが通報を受けてどのような対応をしておるのかというお問い合わせですけれども、現在の要綱でございますが、緊急通報を利用する場合、原則として3人の協力者の設置を求めております。3人の協力者は通報順に第1順位、第2順位、第3順位となっております。第1順位は社会福祉協議会としておりまして、第2、第3の順位は近隣住民の方、また親族・親戚の方、あるいは民生委員の方などがなられている例が見受けられます。利用者から通報があった場合ですけれども、まず第1順位の社会福祉協議会に通報が入ります。通報を受けた第1の社会福祉協議会は第2、または第3の協力者、または役場へ通報するという運用をとっております。  第1順位から通報を受けた第2順位等の協力者は、利用者宅を訪問するなどして安否を確認し、必要に応じて消防署等へ連絡するなどの対応をしておるのが現状でございます。なお、第1順位の協力者が通報を受けられないとき、自動的に第2順位へ通報が入ります。また、第2順位も通報が受けられない場合は、第3順位の方へ通報が入るということになっております。 ○議長(山本守一君) 松本君。 ○5番(松本洋一君) そうしたらお尋ねします。第1順位協力者の社協が第2、第3順位の協力者の方が利用者さんから受けた緊急通報記録を毎月健康福祉課に出しているのか、そこら辺はどうなんですか。 ○議長(山本守一君) 健康福祉課長。 ○健康福祉課長(国重弘和君) 緊急通報の記録ということですけれども、作成、提出ということは現在の要綱では定められていません。このことから第1順位の社会福祉協議会、また第2、第3の協力者からの通報の記録が提出されることはないというのが現状でございます。 ○議長(山本守一君) 松本君。 ○5番(松本洋一君) この事業は平成2年からできているわけですけれども、その間、ずっとこういう状態で来ているわけですか。記録というのは残すべきではないかと思うのですが、そこら辺はどうお考えですか。 ○議長(山本守一君) 健康福祉課長。 ○健康福祉課長(国重弘和君) ただいま申し上げましたのは、現の事業実施要綱によりまして、町も協力者に求めるような要綱にはなっておりません。それに伴いまして、当然、協力者も提出するという義務はございませんので、現行の運営はこのようになっております。実際、記録等は出ていないのですけれども、事後の話にはなりますが、当然そのようなことが起これば、民生委員の方も情報が入りますので、その後、町に報告なりということが現状では行われております。 ○議長(山本守一君) 松本君。 ○5番(松本洋一君) 繋がらない場合、役場にも入るということですが、当然、社会福祉協議会というのは土日休みで、電話を受けられる時間帯というのも朝8時30分ぐらいから5時半ぐらいだと思うのです。それ以外、夜間等におきましてはどうなっているのですか。 ○議長(山本守一君) 健康福祉課長。 ○健康福祉課長(国重弘和君) 実際、議員から御指摘があったように、通常の勤務帯8時半から5時過ぎまでは当然誰かが事務所にいる。また日によっては残業等で例えば9時までは職員が詰めておるという状況でございます。その中で、例えば職員が退庁した後、翌朝、職員が出勤するまでという間は社協には当然誰もいません。そのときに通報があれば社協では受けられないのですが、先ほど説明したように、数回コールして電話をとらない場合、第2、第3に順次かかっていくという運用なので、実際のところ時間帯にもよるのですが、3人の方の誰かが一応電話はとるという対応でさせていただきます。 ○議長(山本守一君) 松本君。 ○5番(松本洋一君) しかし、この第2、第3の方もとれないという状況下にあった場合は、いたし方ないという状況にあるわけですかね。 ○議長(山本守一君) 健康福祉課長。 ○健康福祉課長(国重弘和君) 過去起きた事象について、私も詳細に把握はしておりませんが、今の運営形態であれば3人ともコールを鳴らしてもとれない状況は否定できません。実際あったかと思います。 ○議長(山本守一君) 松本君。 ○5番(松本洋一君) わかりました。では2問目をお願いします。 ○議長(山本守一君) 健康福祉課長。 ○健康福祉課長(国重弘和君) 2番目の病気などの通報をナースが対応するのかということでございます。協力者につきましては、現在の実施要綱では協力者の人数、先ほど申し上げましたが原則として3人ということの規定はありますが、看護師などの職種を条件としてはおりません。よって、通報は社会福祉協議会、または近隣の協力者等が受けることになりますので、現実のところはナース等が対応するという対応ではございません。 ○議長(山本守一君) 松本君。 ○5番(松本洋一君) それにつきまして、ナースがいないということで、そういう指示等はできないという感じでございますが、その場合でしたらそこで第2なり第3者の方が行った時点で自分で判断している。利用者さんを見られて判断していくという感じになるわけですか。 ○議長(山本守一君) 健康福祉課長。 ○健康福祉課長(国重弘和君) 実際に通報があった場合ですけれども、その場合は現在の実施要綱では、詳細な対応、どういう処置するのかということは定めておりません。よって、その時々のケース・バイ・ケースとなるのが現行の運営です。確かに1人で判断しかねる場合もあるかと思うのですが、基本的には利用者宅へ一番に駆けつけた協力者が、その状況や症状を見て必要な対応を判断していただくことになろうかと思います。また、仮に緊急ではあるものの時間的余裕がある場合、またどうしても判断できないという場合は、社会福祉協議会も含めて役場や担当の民生委員などと話し合って対応することもあろうかと思っております。 ○議長(山本守一君) 松本君。 ○5番(松本洋一君) わかりました。対応できなかったときの対応策というのは講じられないわけですね。この今の段階のシステムにおいては。 ○議長(山本守一君) 健康福祉課長。 ○健康福祉課長(国重弘和君) 今の状況であれば、実施要綱の主の目的というのが、高齢者の緊急事態における不安を解消する。また急病や災害等の緊急時に迅速、かつ適切な対応を図るということを目的にしております。現の要綱上の運用であれば、利用者さんの緊急な状態を誰かに伝える。第1から第3の協力者に伝える。現実、宅へ訪問して、状況を見てその後の処置をするということなので、今の要綱であればこの対応が限界かという気はしております。 ○議長(山本守一君) 松本君。 ○5番(松本洋一君) そうしたら3番をよろしくお願いします。 ○議長(山本守一君) 健康福祉課長。 ○健康福祉課長(国重弘和君) 装置の貸与者、こちらの介護認定の状況ということですが、要綱上、本事業の対象者ですが、65歳以上の援護を要するひとり暮らしの高齢者、またひとり暮らしの重度身体障がい者などとなっております。このようなことから、装置の貸与者につきましては、介護認定の有無を条件としておりませんので、今現在では個々の状況は把握しておりません。 ○議長(山本守一君) 松本君。 ○5番(松本洋一君) 暮らしのガイドブックには、65歳以上の独居の方になっています。これだけでは健康で元気なひとり暮らしの方が、安心だから緊急装置をつけておくかと思ってつけられるものもあるわけじゃないのですか。そこら辺はどうお考えですか。 ○議長(山本守一君) 健康福祉課長
    健康福祉課長(国重弘和君) 今回、改めて議員の御指摘を受けまして、先ほどのガイドブックですが、平成27年3月に作成されたものと認識しておりますが、内容をいま一度見てみました。御指摘のとおり、65歳以上の独居の方で近隣者2名の協力が得られる方という記述になっておりました。先ほど言いましたように、事業の実施要綱では対象者を65歳以上の援護を必要とするひとり暮らしの高齢者、また、ひとり暮らしの重度身体障がい者、そのほかに町長が特に必要と認めた者となっておりますことから、本ガイドブックは適切な記載に欠けておったと思っております。改めまして、ここで先ほどの方々が対象者であるということを申し上げたいと思っております。 ○議長(山本守一君) 松本君。 ○5番(松本洋一君) このシステムができましたのは平成2年と聞いておるのですが、そこからですと27年度も経過しているという中において、私は思うのですが、高齢者の二人暮らしの方については70歳を過ぎた時点で、そういうのが必要だという方も出てくるのではないかと思うのですが、そこら辺の改定というものはないわけですか。 ○議長(山本守一君) 健康福祉課長。 ○健康福祉課長(国重弘和君) この後、当然、調整や協議が必要かもわかりませんが、今現在の要綱の対象者、65歳以上で独居の方と限らせていただければと思っております。といいますのも、例えば、御夫婦の身体状況によりますけれども、複数人いらっしゃれば、ある程度の対応が可能かなと。やはり独居の方というのはその方しか家にいませんので、そのような方を中心に現在は事業を実施していこうかなと思っております。 ○議長(山本守一君) 松本君。 ○5番(松本洋一君) そうしたら、緊急通報装置、申請方法はどのような方法でやっていっている状態ですか。 ○議長(山本守一君) 健康福祉課長。 ○健康福祉課長(国重弘和君) この事業を実施する場合には、申請を届け出てもらうのですが、その申請書の様式が2つございます。まず1点目は、緊急通報システム利用申請書、2点目が緊急通報システム利用確認書というものを町長宛てに提出していただくということになっております。利用申請書ですが、利用者の氏名や住所、それから家族の連絡先、近隣協力者など記入するものでございまして、また利用確認書というものは利用に係る確認事項といたしまして、通報があったときには住宅内へ許可を得ずに立ち入るということになりますので、それの事前承諾、また緊急事態の発生時の親族等の連絡先などを記載するものでございます。  なお、利用申請書につきましては、事前に民生委員の方にも確認していただくような対応をとっております。 ○議長(山本守一君) 松本君。 ○5番(松本洋一君) そうしてやっていった中で、この人はちょっと問題があるなとか、元気だから貸与できないという方もおられると思うんですけど、その場合はどういう判断の仕方をされているのですか。 ○議長(山本守一君) 健康福祉課長。 ○健康福祉課長(国重弘和君) 私は詳細には把握しておりません。といいますのも、本人さんから申請があった場合に、地区の民生委員さんは当然その方を含めて担当地区のそのような方の家族構成、生活の様態も見ておると思います。民生委員さんの確認も済んだということで利用申請も上がってきますので、そのあたりは突っ込んだ対応はとっていないのが現状でございます。 ○議長(山本守一君) 松本君。 ○5番(松本洋一君) 協力者になる方は、民生委員の方がなられる方が多いわけですか。 ○議長(山本守一君) 健康福祉課長。 ○健康福祉課長(国重弘和君) 人数的なものは私も詳細には把握していないのですが、理想を言えば、隣近所、駆けつけるに当たって、それ相当の短時間で行ける場所にお住まいの方が協力者となられるのが一番理想でしょうが、そのような方がいらっしゃらない。例えば、親族・親戚の方もいらっしゃらない場合もありますので、その場合は民生委員さんの方にお願いしているというのが現状でございます。 ○議長(山本守一君) 松本君。 ○5番(松本洋一君) そしたら、もう一人の民生委員さん以外の方でしたら、近辺には身内の方がおられないと思うので、だから当然、近隣の方がなるという形ですが、負担感とかそういうものは苦情というのはないですか。 ○議長(山本守一君) 健康福祉課長。 ○健康福祉課長(国重弘和君) 先ほどの答弁でも言いましたように、そこまでの詳細な把握は現在、私もしておりませんが、利用申請に当たって事業の内容を伝えていただいて、それに協力していただく方でございますので、同じ隣保に住んでおる。近くに住んでおるという方が高齢者を見守るという意味からも、協力者も快く引き受けてもらっていると認識しております。 ○議長(山本守一君) 松本君。 ○5番(松本洋一君) 今のところ109名の方に貸与されていますが、問題等は起こっていないという状況なのですね。  次の質問をお願いします。 ○議長(山本守一君) 健康福祉課長。 ○健康福祉課長(国重弘和君) 民生委員、ケアマネジャーの安否確認の訪問ということでございます。訪問につきましては、民生委員につきましては、訪問の頻度は差があると思うのですが、安否確認等のために訪問は実施しております。  また、ケアマネジャーですが、要支援の1、2の方は3カ月に1回、要介護1から5の方は1カ月に1回という決まりがございますので、それに基づいて実施しておるという状況でございます。 ○議長(山本守一君) 松本君。 ○5番(松本洋一君) 私もこのことが気になりまして、ほかの市町へ確認に行ったわけですが、毎月定期的にできている状況というのは、緊急通報システムは民間企業を活用した状況になっているのです。ずっとそこでいろいろと話を聞きましたら、この西播磨で上郡町と赤穂市ができていない状況になっております。ほかのところは民間企業の緊急通報システムを活用してやっておられて、その民間企業の内容というのは、今の私のところの緊急通報システムでしたら、夜間とか休日、その場合は対応できない状況にあると思うのです。ところが、民間のほうは24時間の見守りを365日やっていくというシステムに変わっているのです。だから、できていないのは赤穂市と上郡町だけです。消防のほうの関連もあってそうなっているのかと思うのですが、もう27年も経過していますので、現在の緊急通報システムであれば、あまり効果がないのかと思うのですが、その点はどう考えますか。 ○議長(山本守一君) 健康福祉課長。 ○健康福祉課長(国重弘和君) 議員御指定のとおりでございます。私も今の部署を担当しまして2年目ということで、わからずここまで来たというところが現状ですが、事例を聞いておりますと、やはり御指摘のとおり夜間、休日に電話がかかっても受ける者がいないというような場合も当然想定されます。あまり大きな事案は起こっていないのですが、確実にひとり暮らしの高齢者を見守るということから言えば、不備があるのかなということは私も思っております。 ○議長(山本守一君) 松本君。 ○5番(松本洋一君) 今、上郡町にありますシステムというのは、これはただ通報だけですね。民間のシステムでしたら、相談を受けられるという形での対応になるわけです。完全に業者がやってくれますので、依頼するほうも安心だということです。また、聞きましたら、毎月通報とかの回数とか、安否確認もやってくれるわけです。その状況というのは毎月業者から発行されて、非常に管理していく上において安心できるシステムだと担当者の方は言っておられたのです。ここら辺のことも今後考えていかないといけないのではないかと思うのですが、町として町長、どうですか。 ○議長(山本守一君) 町長。 ○町長(遠山 寛君) 貴重な御意見ありがとうございます。高齢者が元気で生き生きと暮らせるまちづくりのためには、議員がおっしゃるとおり、夜間等を御家族にかわって見守ることは大切なことだと考えております。緊急時に適切な対応がとれるよう、現在、担当課におきまして、新たなシステムについて調査をしております。できるだけ早く御返事できるように頑張ります。 ○議長(山本守一君) 松本君。 ○5番(松本洋一君) なぜ私がこれに対してすごく言うかといいますと、実は私は議員にならせてもらう前に福祉施設で働いておりまして、デイサービスを担当しておりまして、お迎えにあがったときに、お二人の方が亡くなられていたのです。そういう緊急システムがあったら、何らかの形で伝えられて助かったのではないかということをずっと思っていまして、そのときに1人の方は上郡町の方と、もう1人の方はたつの市の方で、そうした場合、お一人は車椅子の生活で、朝と晩にヘルパーさんが入っておられて、ヘルパーさんに上郡の方は見つけていただいたのですが、行ったら心不全みたいな形で亡くなられた。テクノの方は、上郡町出身の方でして、テクノができてから住宅を建てて、そこにずっとおられたのですが、これはたつののケアマネジャーが来られたので、訪問に行ったときにひとり暮らしなので戸があかないという状況で、その中ですぐさまケアマネジャーに連絡して、ケアマネジャーと2人で探したら、ベッドと壁の間に挟まって亡くなられていた。そこもそういう緊急通報システムが入っていなかったのです。要するに、これから地域包括ケアシステムを構築していく中で、どうしてもこの事業というのは必要な事業だと思うので、早急に24時間対応のものを考えていただきたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。  以上、私の一般質問はこれで終わります。 ○議長(山本守一君) 通告5番、議席5番、松本洋一君の一般質問は終わりました。  ここで暫時休憩いたします。再開は午後1時40分。     (13時25分)              休           憩 ○議長(山本守一君) 再開いたします。            (13時40分)  休憩前に引き続き、一般質問を行います。  通告6番、議席3番、木村公男君に許可いたします。  木村公男君。 ○3番(木村公男君) 皆さん、こんにちは。議長の許可がございましたので、通告に基づき一般質問を行います。3番議員の木村公男でございます。どうぞよろしくお願いいたします。  本年度の町長の施政方針の中でも言われ、第5次総合計画にも掲げられた「豊かな自然に恵まれ、元気で人情味あふれる、安全安心な住みよいまち」を実現するための1つとして、公共施設や道路、橋梁などのインフラの老朽化対策に努めるとありますが、厳しい状況下ではありますが、これもぜひとも進めていかなければと考えるこのごろでございますが、いかがでしょうか。  そして私がいつも言っていることですが、水がきれい、空気がきれい、景色がきれい、そんな上郡が私は好きです。この言葉どおりの町、上郡を守っていってほしいと考えております。家の宝である孫の、また地域の宝である子どもたちの、そして町の宝である高齢者の安全安心を守っていかなければならない。そう考えますが、いかがお考えでしょうか。  各地域では、子どもたちに対する地域の人々の協力により、安全安心の見守り活動など御協力いただいておりますことを心から感謝申し上げます。登下校時に大きな声で挨拶が交わされ、子どもたちの姿が見える。また中学生の1列に並んでいる自転車通学の風景を見て、私は日々ほほ笑ましく、また幸せを感じております。そんな通学風景を見るときに、ひやっとしたり、危ない箇所があるのも目につきます。道路の地割れ、街路樹に隠れた標識、大きくなって幅がある街路樹などさまざまです。過去整備をされた時々に植栽され、管理されてきたキンモクセイ、ヤマモモ、ハナミズキ、コブシなどが邪魔者扱いされているところもあり、また、歩道に下草も生え、通りにくくなったところも目立ちます。また、街路灯の暗いところ、白線が消えかかったところ、標識が傾いているところなども安全確保のための点検と対応策を考えるべきと考えますが、いかがでしょうか。  そこでこのたびの質問でございますが、町内の生活道路及び通学路の安全確保についてお伺いいたします。  1つ目は、中学校の通学路の安全確保のための点検や対応策について。通学路については教育委員会、また中学校の取り組みについても教育委員会、そして生活道路については建設課の各課に、現在どのようにされているのか。また今後どのようにされるのか、具体的な考え方を伺いたい。  2つ目は、街路樹や標識などの管理整備について。例えば、高田台のヤマモモの木が大きくなり、下草が生えています。また、鞍居のキンモクセイもきれいには剪定はされているのですが、幅が広くなっております。また、山野里のハナミズキの枝などなど、またまだ歩道にはみ出している街路樹の枝、隠れた標識、カーブミラーなどの傾き、損傷など、歩道にかぶっている草の処理など、点検は定期的にされているのか。また今後はどのように考えておられるのか伺いたい。  3つ目は、道路のことについて、道路管理課とか、補修課というようなわかりやすいワンストップ窓口を考えるべきと思いますが、今後の方向性を伺いたいと思います。  以上、この後の質問は指定された席より行います。 ○議長(山本守一君) 教育総務課長。 ○教育総務課長(深澤寿信君) まず、通学路の安全点検の御質問でございます。中学校にかかわらず、一般的な通学路の点検を御報告させていただきます。通学路安全プログラムというものを策定しておりまして、それに基づきまして補修や対策を実施しているところであります。この通学路安全プログラムと申しますのが、教育委員会とか各学校、役場で申しますと建設課、相生警察署、道路管理者であります県の土木事務所や国土交通省といったもので構成しておりまして、毎年この関係機関が合同で通学路や危険箇所、また改修箇所の要望内容について点検を行いまして、必要に応じて補修や改修といったものを行っているものでございます。 ○議長(山本守一君) 木村君。 ○3番(木村公男君) 通学路安全プログラムは毎年されているようで、年に何回行われているのですか。 ○議長(山本守一君) 教育総務課長。 ○教育総務課長(深澤寿信君) これは年に1回でございまして、このプログラムですが、議員も御承知かもしれませんが、平成24年に登下校中の児童が死傷する事故というのが全国的に相次ぎまして、それをもちまして関係機関、いわゆる警察庁や国土交通省や文部科学省といったものが緊急の合同点検を実施いたしました。この合同の点検を一過性のものとせずに引き続き推進しようということで、通学路安全プログラムといったものを整備しております。その関係機関が中心に通学路安全確保を図るものでありますが、上郡町では27年度から始めまして、27年度におきましては上郡小学校区、28年度におきましては高田小学校区、29年度におきましては山野里小学校区と順次、校区ごとに点検、合同会議を実施しております。 ○議長(山本守一君) 木村君。 ○3番(木村公男君) そうしたら何回というのは年に1回ぐらいになるのですね。それと、ちょっとお聞きしたのですが、通学路安全対策アドバイザーという方もいらっしゃるのですか。 ○議長(山本守一君) 教育総務課長。 ○教育総務課長(深澤寿信君) お一人委嘱させていただいております。この方につきましては、定期的に役場の所有しております青パトにおきまして、登下校中の見守りも含めて、通学路の危険箇所を随時パトロールする中で監視していただくという役割で1人配置しております。 ○議長(山本守一君) 木村君。 ○3番(木村公男君) それでは、安全プログラムと連動されているとは思うのですが、安全プログラムに基づいて安全管理の充実はされていると思うのですが、それで点検され、改修、また点検された部分がちゃんとなっているかどうかという対策の効果というのは検証されたことはございますか。 ○議長(山本守一君) 教育総務課長。 ○教育総務課長(深澤寿信君) これまで点検の中で改善箇所が必要であろうと言われた場所が複数ございます。ここには対応内容として植栽の剪定であるとか、減速マークをつけるとか、路側帯を拡幅するとか、対策を協議しております。それが都合、約20カ所ございます。ただこれにつきまして、既にできているものもあれば、予算、時間が伴うものもございまして、全部が今解決しているというわけではございません。この中には、先ほど申しましたようにハードの対策もありますし、ソフトの対策もございます。ソフト対策としましては、教員による登下校指導であるとか、警察による交通安全教室であるとか、危険箇所での解消はできないにしても、そこでの街頭指導とか、そういったすぐにできる分については実施済みということになっております。 ○議長(山本守一君) 木村君。 ○3番(木村公男君) それらについては、ぜひとも今後も続けていただきたいと思います。そういうところの見直しも定期的に、通学路安全プログラムの1回ではなくて、定期的に、学校なり青パトが見回られたときに、多分いろいろなことが出てくると思うのですが、それに対してはできるだけ早目の対応をお願いしたいと思います。  これに対しまして、学校、特に集中してくるのが中学校になると思うので、先ほど言いましたように中学校の取り組みは何かございますか。 ○議長(山本守一君) 教育推進課長。 ○教育推進課長(松本賢一君) 中学校での通学指導についてでございます。年度当初に全校生徒を対象といたしました通学自治会を単位とした集会を開催しております。その中で、通学路の危険箇所等を記載しました地図等を使用しながら、通学路の安全指導を実施しているところでございます。そこで使います通学路の地図につきましては、集会までに各担当教員によります通学路の確認でありますとか、点検を実施いたしまして、危険箇所等を記載した通学路自治会ごとの地図の見直しを行ったものを使用しながら指導をしているところでございます。 ○議長(山本守一君) 木村君。 ○3番(木村公男君) 全校生徒集会、通学路に関する危険箇所の地図の配布、その辺は学校の先生も大変な中、見回ってつくられているのだと思うのですが、これは先生の目線ですね。通学路なので生徒の目線とかで見られたようなことは先生が意見を吸い上げられているというのはございますか。 ○議長(山本守一君) 教育推進課長。 ○教育推進課長(松本賢一君) 先ほど言いました集会において、1年生は初めてでございますが、2年生、3年生については日ごろ通学している中で危険箇所等はないかという情報を、そういう場で得ている状況でございます。 ○議長(山本守一君) 木村君。 ○3番(木村公男君) ぜひともそれは生徒会にも言っていただいて、自転車通学なので、3年生の方は特に中学校では最高学年になるので、その子たちが3年間来たけど、ここは危なかった。ここは気をつけるのだよということで、後輩のためにも残していけるようなアンケートなりを学校を通じて集約する。それを踏まえて、できれば生徒の意見を中心にしたような危険箇所の地図を考えていただけたらと思います。これは意見ですが、よろしくお願いいたします。  それと、私はここのところしばらく通学を見させていただいているわけですが、その中で、特に気になる場所が2〜3カ所あるのです。このことをお聞きしたいのです。皆さんも御存じかと思うのですが、上郡駅の西側の山野里の踏切、あそこが時間によっては踏切がなかなか上がらない。そしてあそこに子どもたちがたまるのです。赤松方面、鞍居方面、上郡方面、全員があそこに来るわけですが、そこから山野里の公民館前の鉄道のアンダーのほうへ回る子と両方に分かれていくわけです。あそこが踏切の場所がたまる場所がないのです。時間によっては、あそこに先生が来られたときはアンダーへ回るように指導されているのも見ますし、それから、あの辺の方も注意をされているとは思うのですが、見通しの悪いところもありますし、そういうところに何か注意をしていただくような方法というのはとれないものかと常々思うのです。  そこともう1カ所、これは上郡中学校のすぐそばの横断歩道、中学校へ入るところです。姫上線のところで東から西へ向いていくときには、河鹿橋を終えたところが横断歩道となるのです。あそこは河鹿橋を上がるところから向こうは全然見えないのです。橋を渡っておりるとすぐに横断歩道が見えます。逆に、ピュアランドのほうから東を向いて来る車、あそこは直線なのでかなりスピードを出してくるのです。そこに朝、先生方が立っておりまして注意をされているわけです。そこに対する注意喚起なり、何か道路に「学校近し」だとかいうものができないのかと常々思っているのです。そこの現状は中学校から何か出ていましたか。 ○議長(山本守一君) 教育推進課長。 ○教育推進課長(松本賢一君) 正式な要望としては聞いておりませんが、先生方や近隣の住民の方から非常に危ないという意見は聞いております。 ○議長(山本守一君) 木村君。 ○3番(木村公男君) 中学校では全体でそういうのはちょっと聞いておられるようなそぶりですが、建設課としてあそこの現状は御存じでしょうか。そこのところの生活道路も兼ねて教えてほしいです。 ○議長(山本守一君) 建設課長。 ○建設課長茶野敏彦君) 木村議員がおっしゃるところについては、頭で想像できるような状況でございまして、現状についてはよくわかっております。これにつきましては、教育委員会から先ほど回答がございましたが、今後、教育委員会、中学校からそういった要望等がありましたら、道路管理者である県に要望することが可能かと思っております。それについて、生徒の安全ということの中で何ができるかといいますと、議員がおっしゃいました学校があるという警戒標識になるのかという感じはします。これについては要望が出た段階で、県当局にその辺について要望してまいりたいと思います。  それと、先ほど生活道路ということもございましたし、生活道路の御質問について御回答申し上げますと、主に地域からの要望とか連絡等で道路の補修というものを十分させていただいております。そういったものの中で、職員が特に現場に行って見回りをしたときに、ちょっと穴が開いているというものは自主的に町職員において穴埋めといった補修はさせていただいております。改修とか、要望とか、そういったものについてはそれなりの要望の順位を決めさせていただいて、その順位ごとに改修といった工事についてはさせていただいているような状況でございます。 ○議長(山本守一君) 木村君。 ○3番(木村公男君) わかりました。それに対してもう1つだけ、B&Gのところの安室橋、あそこも東から中学校のほうへ向けて来て、宿の東の交差点のところが安室橋からちょうどおりる手前にならないと信号が見にくいのです。これも意見として聞いていただけたらと思います。逆に中学校側から東に向けて来るところ、あそこも河鹿橋をおりて、家が何軒かあって、近づかないと信号が見にくいのです。赤の信号になっているときは赤は見えるのです。青のときがちょうど樹木に隠れたりして見えにくいので、そこも信号があるよという喚起のものがもし県に出せるのであれば検討していただきたいと思うのですが、それに対してはどうですか。 ○議長(山本守一君) 建設課長。 ○建設課長茶野敏彦君) これにつきましては、その辺の交通安全プログラム、教育委員会がお答えしましたが、そういった議題に上げていただいても結構ですし、中学校、もしくはPTA、地元自治会といったものからの要望につきましては、県に要望事項として上げていくことは可能と考えております。信号ありですとか、横断歩道ありという警戒標識がありますので、そういったものと建柱ができるかどうかということについては、要望していくことは可能と考えます。 ○議長(山本守一君) 木村君。 ○3番(木村公男君) 地元の要望、PTAとか関係機関の要望があれば、順位が変わるのだと思いますが、私もそういうところにも、ちょっと危ないところは働きかけていただくように言います。また、逆に町からもそういう意見を聞く場をつくってほしいと思います。  それでは、2番目の街路樹のところをお知らせいただけますか。 ○議長(山本守一君) 建設課長。 ○建設課長茶野敏彦君) 街路樹や標識等の管理・整備についてでございます。街路樹につきましては、毎年点検や管理ができればいいのですが、多くは地元において管理していただいているのが実情でございます。道路管理者が設置する標識等につきましても、先ほどの答弁の中にもありましたように、地元からの要望、連絡、あるいは職員の現場確認といったものにより対処させていただいているのが現状でございまして、今後、そういったものについて地域、あるいはPTA、その他団体からの要望、連絡等がありましたら対処していきたいと考えております。 ○議長(山本守一君) 木村君。 ○3番(木村公男君) これも地元からできるだけそういうところがあれば出していただくように。1つ傾いている標識が役場のすぐ西側にありますが、川へ出る手前のところが気になって、あれはどこの管理になるんですか。
    ○議長(山本守一君) 建設課長。 ○建設課長茶野敏彦君) 申しわけございません。あれは規制標識になりますので公安委員会になりまして、標識は道路管理者が設置できる警戒標識と公安委員会が設置する規制標識がございます。あくまでも規制標識は公安委員会ということになりますと、うちの管轄ではさわれないということになりますので、その辺は御容赦お願いしたいと思います。 ○議長(山本守一君) 木村君。 ○3番(木村公男君) 済みません。認識不足で申しわけございません。勉強不足でした。あれがずっと気になっているもので、ここへ来るたびに、まだだ、まだだと気になるもので、わかりました。公安委員会に働きかけます。  そうしたら、標識とか、そういうものを地元がもしお願いをする。要望を出す。それに対して順位というのを言われたのですが、たくさんの分が出てきた場合に、多分言われたらすぐに点検には行ってくださっているとは思うのですが、点検に行ったよということを、言われた地域とか、言ってこられた方に連絡というのはされていますか。 ○議長(山本守一君) 建設課長。 ○建設課長茶野敏彦君) 連絡があった場合に、職員が見て危険だなと直す分についてはそこまでの連絡はしていないかと思うのですが、要望書をいただいた地元に対しましては、いつこういう形で直しましたという連絡はさせていただいています。これについては、全てそうできているかといったら不十分な点があるかもしれません。基本は要望書を出していただいた自治会に対して、こういうことを対処できましたということについては、連絡はさせていただいているつもりでございます。 ○議長(山本守一君) 木村君。 ○3番(木村公男君) できれば、ここを見たよというのがわかるように、ロープを巻くとか、コーンを置くとか、そういうのでここは見に来てくれたんだなという簡単なものでもあれば、住民は安心すると思うのです。できるだけ住民にもそういう周知ができるように考えていただきたいと思います。  それでは、3番目のわかりやすいワンストップ窓口をというところは何かございますか。 ○議長(山本守一君) 建設課長。 ○建設課長茶野敏彦君) 議員御質問の窓口の対応でございますけれども、窓口において問い合わせや相談、苦情等がございましたら、それぞれの担当がございますので、窓口で対応させていただいた職員が担当者へ引き継ぐようにさせていただいております。また、他課で対応する案件がございましたら必要に応じて他課への引き継ぎをしておりますが、十分でないとの御指摘を受けましたので、今後より丁寧な引き継ぎができますよう努めてまいりたいと考えております。御理解いただくようよろしくお願いいたします。 ○議長(山本守一君) 木村君。 ○3番(木村公男君) 丁寧にありがとうございます。標識にしても僕が勘違いしたのと同じで、そこへ行って言ったら全部そこで聞いてもらえるものだと思っていって、これは違うよ。これはどこの課だよとそこでつっけんどんに言われるのと、ここですからちゃんと連絡しておりますので、そこへ行ってくださいと。一々ついて行っていただけたら最高ですが、そういうところもできるだけ対応していただけるようなことをお聞きしましたので、これからはできるだけそういう案内をしていただけるように、そうしたら住民も安心して行けると思うので。これはほかの課もいろいろあると思うのですが、今回は建設課にだけそういう形でお聞きしたのですが、こうすることによって住民も安心しますし、役場へ行ったら、ここが親切にしてくれたということになると、住民の役場に対する信頼感というのも上がってくるのではないかと思います。今も信頼がないと言っているのではないです。あるのですが、それ以上につながりができるのではないかと思います。  今後とも生活道路とか、通学路の安全確認、点検というところは学校、地元住民の意見、要望を聞ける場をつくっていただいて、より密接にしていただけたらと思います。将来のある子どもたちが事故に遭ったりしないように、高齢の方が安心して散歩できたり、体力づくりができるような、そういう場が悲惨なことにならないように、そういうためにも道路の点検に注意していただきたいと思います。私もたまに自転車で移動したりするときに、ちょっと地割れがしていたら、ふだんあまり自転車に乗らないものだから、余計ハンドルをぐっととられたりしますので、そういうところは高齢者の方だとなおのことだと思いますので、そういうちょっとしたところも気をつけていただけたらと思います。  町長の言われる元気で人情味あふれる、安全安心な住みよい町ということになることを願っておりますので、町長、一言何か言っていただけたらと思います。 ○議長(山本守一君) 町長。 ○町長(遠山 寛君) 御指摘を受けました接遇については丁寧にやるように努めてまいります。どうぞよろしくお願いいたします。 ○議長(山本守一君) 木村君。 ○3番(木村公男君) そうしたら私の質問はこれで終わりたいと思います。 ○議長(山本守一君) 通告6番、議席3番、木村公男君の一般質問は終わりました。  本日はこれをもって散会といたします。  再開は、明日12月7日木曜日、午前10時であります。  御苦労さまでした。                    (14時09分)              散           会...